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平和・無防備地域をめざす宇治市民の会 blog


宇治市を基地のない平和なまちに ~ 憲法9条を守る運動から平和をつくる運動へ
by ujimuboubi
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ご近所だより NO24 2008.10.10

 宇治市を基地のない平和なまちに~9条を守る運動から平和をつくる運動へ
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 ご近所だより
 -平和・無防備地域をめざす宇治市民の会ニュース-

                                NO24 2008.10.10
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- ますます広がる無防備平和条例運動 -
「平和・自治基本条例」が
         精華町議会で審議されます!


◆ 精華町で初めての直接請求

  9月27日から始まった祝園(ほうその)弾薬庫の撤去を掲げた精華町「平和・自治基本条例」の制定を求める直接請求署名の取り組みが、法定数(546筆)を大幅に超えて、10月10日現在で1,035筆になりました。
  精華町では初めての住民の直接請求による条例制定の審議が精華町議会で行われることが確定しました。楽しみです。

◆ 祝園弾薬庫の撤去こそ市民の声!
 
 精華町では、枚方市禁野(きんや)の弾薬庫の大爆発とその後の祝園への移転のことを知らないお年寄りは一人もいません。何人かに声をかけるだけで「今の弾薬庫のところに土地をたくさん持っていた。わずかなお金で陸軍に土地を取られたと祖父から聞いたことがある」といった話や、「昔、祝園弾薬庫でも爆発事故があった。弾薬庫の方で大きな音がした。何も発表されてないけど、あれは弾薬が爆発したんやて当時はみんな言うてた」など、弾薬庫にまつわる話は枚挙にいとまがありません。ただ、新しい住宅地に住む人の中には、弾薬庫の存在を知らない方も多く、署名を通じて始めて弾薬庫の事を知ってもらうことができました。
「絶対廃止しないとだめ」という率直な意見がある一方で、「でもすぐに移転は無理よね、
お金ももらってるし」といった声も聞かれます。しかし「弾薬庫が精華町に必要」と言う人はいません。
また、直接請求の制度についても「へえ、こんな取り組みがあったんですねえ、知りませんでした。がんばってください」との声が寄せられています。

◆ 精華町の署名運動を支援しよう!

 「やっぱり弾薬庫は撤去しかない」というのが市民の声です。この声を直接町議会に届け、平和・自治基本条例を制定させていくためにも、一人でも多くの署名が必要です。
この間、宇治市民の会として精華町の署名運動に参加・協力してきました。署名運動は10月27日までです。街頭で精華町の会の仲間と一緒に署名集めをしてくださる方、精華町にお知り合いがいる方、ぜひ事務局(奥森)まで連絡してください。よろしくお願いします。

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第2回市民の平和力講座 報告
軍隊のない国家-27の国々と人々

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 去る9月13日、ゆめりあうじで、「9条を守る」から「つくる」へをテーマに、第2回目の「市民の平和力講座」を開催、前田朗さん(東京造形大学教授)に「軍隊のない国家から見えてきた9条の意義」と題して講演をしていただきました。
 当日は、「メールを見て参加した」という若者をふくめて15名の参加がありました。洛南タイムス、城南新報から取材があり、それぞれ写真入りで報道されました。

 ◆ 軍隊のない国家へようこそ

 前田さんは、05年夏から3年かけて27の「軍隊のない国」を歩き、今年4月に「軍隊のない国-27の国々と人々」(日本評論社)を出版した。
 講演では、訪問した27の国々をスライドや音楽を交えて紹介、軍隊を廃止した経緯や憲法の規定について話した。いくつかの国を紹介しておこう。
 太平洋にある「お隣の国」であるミクロネシア、パラオには軍隊がない。ミクロネシア憲法が世界最初の非核憲法である。ポリネシアのトゥヴァルは世界一低い国といわれ、地球温暖化による海面上昇に伴って海に沈む国と言われている。この国にも軍隊はない。
 インド洋の真珠と呼ばれるモルディブはイスラム教徒100%の国だが、軍隊はない。
 ピレネー山脈にあり、スペインとフランスに囲まれているアンドラ公国は、世界一古い軍隊のない国家で、かれこれ700年も軍隊がない。サンマリノは世界一古い共和国で軍隊がない。世界第2の小国モナコは世界一豊かな都市国家で1740年頃には軍隊が廃止されているという。
 ご存じコスタリカは、エコツーリズムの発祥の地であり、軍隊を捨てた国家である。
 
 ◆ 軍隊のない国家の特徴

 前田さんは、27カ国の調査の結果、軍隊のない国家は次の7つに分類できるという。
(1)もともと(長い間)軍隊を持ってない国
  アンドラ・サンマリノ・モナコ・ルクセンブルク・アイスランド・バチカン 
(2)軍隊が国民を殺害したため廃止した国家
   コスタリカ・ドミニカ・ハイチ
(3)外国軍によって占領されて軍隊が廃止された国
   パナマ・グレナダなど
(4)集団安全保障体制を組んだ国
   ドミニカ・グレナダ・セントルシアなど
(5)外国との自由連合協定下にある国
   ミクロネシア・パラオ・クック・ニウエ
(6)非武装永世中立の国
   コスタリカ
(7)非核憲法を持つ国
   ミクロネシア・パラオ

 ◆ 軍隊のない国は憲法9条に学んだか?

前田さんは講演の最後に、国連加盟国192カ国のうち25カ国が軍隊を持っていない。第2次大戦後、軍隊を持たない国家が徐々に増えてきた。しかし、軍隊を持たない国は、憲法第9条を学んだわけでない。残念ながら9条と全く関係がない、と指摘。日本政府は、9条を守ろうとせず骨抜きにしてきた。政府は、9条を世界に輸出することはなかった。そして、日本の平和運動も「9条を守れ」とは言ってきたが、9条を身につけ活用する運動、つまり、平和をつくる運動をしてこなかったのではないか。
 今、各地で取り組まれている無防備地域宣言運動は、9条を活用する取り組みであり、「軍隊のない国」をめざす日本型ピースゾーン運動である。また、国際社会で9条を活用することが重要であると指摘し、講演を締めくくった。

★☆★  ★☆★  ★☆★
 前田さんの講演はとっても面白く、「私も軍隊のない国を訪れてみたい」と思わせるものでした。この報告では、前田講演のごくごく一部しかお伝えできていません。ぜひ、「軍隊のない国家-27の国々と人びと」(日本評論社・1900円+税)をお読みください。
参加したHさんは、「こんないい話、市長や市議会議員にこそ聞かさないと・・・」と言っておりました。次回の講座には、市長と市議会議員にみなさんに招待状を送ろうと思っております。 (奥森)
by ujimuboubi | 2008-10-13 02:15 | 宇治市民の会のとりくみ
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